モネ 睡蓮のとき
2025-06-07


禺画像]
京都市京セラ美術館は古風な建物もお庭も美しい。
ただ、岡崎公園界隈の蒸し暑さはたまらない。

人の多い土曜日で、予約優先制となっているので入場待ちになるかと思っていましたが、すんなり当日券買って入れました。ポスターでは10:00からとなっていたのに、9:30の入場。
ゴッホのそうですが、モネの描く光の風景も、絵の近くに寄って見るとなんだか良くわからない色彩の連なりにしか見えないのに、距離をおいてちょっと振り返った瞬間、それが風景だと認識できる。そして改めて近くに寄ると、やはりなんだか分からない。白内障がひどくなる晩年のバラのお庭は、赤っぽいモヤのよう。
画家の内面からあふれた光が、現実と幻想の境界を行き来する。光を浴びる花も、水面に映る影も、等しく揺らめく。
モネは同じ題材を異なる条件で描きます。対象の多様な表情を全て捕らえようとするように。描く題材の元へ赴くのでは無く、自分の庭に作るようになったのは、目の不安のためか、欧州大戦の暗さを帯びる俗世間を厭うたためか。
ショップでは、水辺に葉を揺らす柳と、ポスターにも使用されていた睡蓮のポストカードを購入。睡蓮の紙袋が可愛かったのですが、少々大きすぎてパスしてしまいました。
[その他]
[地理・歴史・アート]

コメント(全0件)
コメントをする


記事を書く
powered by ASAHIネット