「国宝」
2025-08-02


禺画像]
六月にリアル人間国宝の「残月」の静謐さに感銘を受けましたが。
話題の映画「国宝」は激しさや華やかさ重視の演目を揃えて、歌舞伎っぽいというか、映像で盛り上げるならこうこないと、っていう。
身も心もボロボロのグシャグシャになって死んでいく「曽根崎心中」の、必死の形相はちっとも美しくない。ただ、鬼気迫る迫力があります。
たどり着きたい場所、成就させたい舞台。
半世紀の時をかけ、主人公が歌舞伎界の御曹司と切磋琢磨したり血筋の壁にぶつかったりしながら、芸の他に全てを失っていくお話。才能は認められていたのに、師匠の養子にはしてもらえなかったのですよ。なんて孤独で、厳しい。
他の登場人物たちはけっこうエピソード端折られている感じですし、長い原作小説の方も今度読んでみようと思います。
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