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宗教の問題でもあるし、時代の転換点の問題でもある。当時、米国では南北戦争、日本では明治維新があり、イタリアでも半島統一の運動が進んでいた。人の世は、揺れ動いていた。
19世紀後半に実際に起きた、子供連れ去り事件。ローマカトリック教会が宗教的正当性を主張して親元から引き離す。そんなことがあるのですね。
勝手にカトリックの洗礼を受けさせる。それが、素朴な善意100パーセントで行われるのが異様に思えます。しかし、善も悪も、それぞれの考え方次第で変わるのです。
人の心は、不思議。ユダヤ教徒だったエルガルド君の魂をキリスト教へ導いたのは、教育のためか、環境適応のためか、ストックホルム症候群か。
たった七歳のユダヤ人少年の目に映る、豪奢でありながら暗いイメージの教会と、磔にされイエスの像。
彼の心細い思いが、イエスの苦難にシンパシーを寄せることで救われたのでしょうか。
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