2021-02-09
角川文庫。このシリーズの第一作目、で間違いないと思うんだけど、「剥離城アドラ」はかつて放送されていたアニメシリーズでは取り上げられなかったエピソードっぽい。アニメの方でお話がまだ続いている感満載で不明な点が多々残されていたのだけど、そこまでたどり着くまで、道のりは遠い感じ。
京極堂シリーズっぽい気がしました。時代設定や和風洋風の違いはあるけれど、オカルトうんちくが長くて分かったような分からないような感じが。神秘・怪奇の発生する根本を突き詰めて再構築し解体していく感じが。
主人公(京極堂ポジション??)が周囲から舐められながら敬意を集めているあたりが面白い。これはこれで、一種のカリスマなんだろうけど当人は実に謙虚な僻み根性の持ち主。
しかし、ストーリーはちゃんと読んでもなお「何でこの人もこの人もこんな回りくどいことしてるん??」という疑問符がついてしまう。
派手な魔術バトルシーンとか、画が付いた方が分からないなりに見栄えを楽しめるなあ。
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