「押絵と旅する男」
2019-02-14


どんよりした曇り空の日に読むのにぴったり。蒸し暑い夕刻ならなお良し。
江戸川乱歩の作品に、ゲームキャラデザインで有名(刀剣乱舞とか)だというイラストレーターしきみさんのイラスト。立東舎による「乙女の本棚」シリーズ、要は文学作品に美麗画を付けて売り出そうという戦略である。
字が大きく美しく印刷されて紙もキレイで、たまにはこういうのを図書館で借りてくるのも有りだなあ。乱歩の古風な世界に、デジタルな画風が摩訶不思議。
二次元の美少女(いや、押絵なので2.5次元くらい?)に恋い焦がれて自らも押絵になってしまった男の話。を語る、その男の弟の方がむしろ妖しいっていうか、妖怪じみているお話。
……京極夏彦を、久しぶりに読み返したくなってくる。
[読書]
[作家別ア行]

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