「日日是好日」
2018-10-21


二十歳でお茶を習い始め、その後の二十数年間お茶と寄り添ってきた人生。
先月お亡くなりになった樹木希林さん。自由で面白いお婆ちゃんってだけじゃなくて、本気で大女優なんだ。一夜漬けとは思えないお茶の先生っぷり。
そのベテランに対して、若手の黒木華が主演。監督は大森立嗣。これだけで観に行きたいと思わせた映画ですが、想像以上に傑作。
もしかしたら、ちゃんとその道を稽古している人にはまた違って見えるのかもしれませんが。
私には、映し出される色々が、大変美しく見えました。一つ一つの所作、茶碗を始めとする道具類、お着物、お庭、お花、掛け軸、お菓子、冬の海、激しい雨、女の子たちのはしゃぎ合い。……パンフレットに掛け軸やお菓子などの一言解説があったので、それを頭に入れつつ見直してみても面白いかもしれない。
凛とした様を描くのと並行して、ヒロインの不器用で自分の欠点を数えるままならない生き方を見せるのです。かけがえのない「良い日だ」と。
[映画]
[映画タイトルナ行]

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