「みをつくし料理帖」シリーズ
2016-12-25


料理漫画はとんと読まないのですが、この小説は「料理漫画や!」……今、4巻目まで読んでいます。とにかく真っ直ぐなおはなしで読みやすく、気軽に読めるシリーズ。
ヒロインの澪ちゃんが、いろんな困難に遭いながら料理人として成長していく。
こてこてのストーリーながら、人情アリ、身分違いの恋愛アリ、料理勝負アリ、仲良し幼馴染アリ、料理屋経営モノでもアリ。ど真ん中直球の王道とも言えます。巻末のレシピとかお江戸地図がついていたりで、刊行元の読者へのサービス精神がうかがえます。
ヒロインたちが上方出身というのもちょっと面白いです。東西食文化の違い指摘。興奮すると大阪弁の出る澪ちゃん(時代劇なんかでは江戸っ子言葉ばかり聞きますが、本当は多様なお国ことばがあるはずなのです)。そして常日頃から(接客中でも)上方の喋り方を押し通すご寮さんが、大変格好ヨロシイ。
大店の女将をやっていた自負、気品、厳しさ。一本筋の通った、オトナの女や!
[読書]
[作家別タ行]

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