「人質カノン」
2016-10-16


結構前なんですが、TVドラマで「模倣犯」をやっていて、これがさすがの面白さ(原作未読)。悪の物語。
やっぱり宮部みゆきはすごいですなあ。
と、いうことで、久々に図書館で借りてきました。いつも長編ばかり読むから、宮部みゆきの短編集ってはじめてかも。
90年代半ばに発表の7編。どれも読みやすくってすいすい読み進むけど、決して軽くは感じない。人間が生きる中での息苦しさの微妙な感じをすくいとり、最後に仄明るく、希望が感じられる結び方。イジメがらみのお話が多い。20年以上も前の作品なのに、全然古びて感じない。
社会派ストーリーテラーとしての実力をひしひし感じる短編集でした。

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