2014-09-28
釣りの話でした。
ド貧乏な老漁師が、丸二日以上も一匹の大魚と戦い、とうとう勝利したのですが、二日の間に沖に出すぎてしまって、港に帰るまでにせっかくの獲物をみんなサメに食べられてしまいました。
という、たったそれだけの、さほど長くもない小説なのですが。
ヘミングウェイの人気が高いこと、ノーベル賞とっちゃうこと、納得の作品でした。
私に魚や船についての知識がないもんだから、分かりにくい部分もあるのですが。
戦いの荒々しい興奮、勝利の喜び、どんなに足掻いても止められない絶望、徒労に終わった脱力、そのすべてに対する、惜しみない敬意と愛情。
本当の強さっていうのは、成果とはまた別の価値観なのだなあ。
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