2014-01-19
2008年の米映画。
ハリソン・フォードもすっかりじいさんになってしまいました。格好良いヒーローのイメージが強い彼ですが、こんな地味な社会派映画にも出演していたのか、という思いです。
主演はいちおうハリソン・フォードですが、いくつものエピソードが同時並行される形なので、それぞれのエピソードごとの主人公もいます。
登場人物が(最初は)何のつながりもなく次々に出てくるので戸惑うのですが、上手い具合にまとめて分かりやすい仕上げになっていました。
テーマは米国における外国人。日本は難民受け入れとか移民とかに超閉鎖的なので、たまにこうした別社会のシステムを垣間見ると、とても興味深いです。
メキシコからの不法労働者から始まって、ユダヤ系、オーストラリア人、イスラム系、コリアン・・・人種のるつぼ、多くの民族、宗教、価値観が入り乱れています。
どうにかして不法滞在の不安定さから脱して晴れて米国市民権を得たい。労働ビザが欲しい。自由の国で成功を収めたい。・・・・そのために米国人の男と結婚しようとしたり証書を偽造しようとしする人、それに付け込もうとする人、取り締まろうとする人、手助けしようとする人。
その結果、いろんな理由で強制送還されたり、うまいこと市民権を得ることができたり、命を落としたりします。
それぞれの民族事情など、モデル化しすぎたところもあるかと思うのですが、前述のとおり話の構成がとても上手くて、難しい問題を難しくなりすぎずに楽しく視聴できました。
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