2010-11-30
君は嫌疑を負いて故郷に帰り
我は敵に遂われる如く崎陽に向かう
海山千里相離れるの恨み
折りて尽くさず鴨川上の楊
正直、どんどん主人公が偉そうになって言うこともやることもパワフルすぎて観てるこちらは少々冷めてきて、最終回もさほど感動することなく暗殺シーンを迎えて結局「弥太郎いいヤツだよなあ」と思った今年の大河ドラマでした。
分かりやすく幕末の世情を訴えてくるとことか、要所要所の画面に光る演出とか、凄く好きだったんですけどね。
武市さんが投獄された時も、ドラマでは土佐まで助けに戻るというヒーローじみた活躍の場を設けましたが、本日、上記の詩を目にして、「どうすることもできずに互いの身の不運を嘆いて悶々と苦しむほうが視聴者は共感できるんじゃないか」と思った寺田屋の二階座敷。
と、いうことで、「龍馬伝」最終回記念、京阪電車を中書島まで行ってきました。
何故か女子中学生が玄関で愛想ふりまいていた(そういう授業?があるらしい)寺田屋の参観券(400円)は、土佐國銀札を模した形。
龍馬が描いたという掛け軸の絵を見て、龍馬の肖像画も見て、弾痕(本物?)に指突っ込んで、例の「裸のおりょうさんで有名な(分かりやすい説明…)」風呂も見てきました。
ドラマの寺田屋襲撃は本当に良くできていて、緊迫感あったんですよね。
それで、寺田屋を出てから龍馬商店街を北へ。おりょうさんが助けを求めに走ったという薩摩藩邸跡(今では石碑だけ)までテクテク歩いて(ゆっくり歩いて約15分。さすがに走っていく度胸はない)距離感を実体験です。
それから黄桜記念館へ(無料)。カッパカントリーが素敵でした。CMにイロッペエ河童を使用しているだけあって、並々ならぬ河童への愛情を感じられる施設でした。全国に河童村ってたくさんあるんですね。
河童に感動した勢いでお昼ごはん、そこのレストランで龍馬御前(千円)を頂く。せっかくだから、お酒も頼めばよかったかなあ。歴史趣味が目的の伏見訪問だったのですが、あれだけ酒蔵・日本酒を見てくると、一杯やりたくなってきます。
しかし、お酒より、漬物が美味いのに驚きでした。あんな塩分たっぷりなもの普段買いませんし、たいてい残すのですが、今日は他のオカズを平らげてお腹一杯だったにも関わらずパクパク食べました。
京都の漬物ってこんな美味いのか?「あれってここの土産物屋で売っているやつですか?」と尋ねるとレジのおねえさんは正直にもチガウとおっしゃる。「ドコで売ってるやつですか(ここで買わずにそこで買って帰ります)」とまでは聞けなかった私。
伏見は「伏水」、いい酒はいい水があってこそ。と、あちこちでアピールしてあるのですが。酒造りの過程を人形展示で解説してあるコーナーで、どう考えても観光客向けに「お水を味わって」と設けられているところでペットボトル10本ほども水を詰めている奥さんには、興醒めでした。
朝はきらきらと秋晴れだったのですが、黄桜を出る頃は空はねずみ色。それでも十石船は本日十一月末までが営業で宇治川流派を運行していました。季節が良い折なら気持ち良さげですが、やっぱり寒そうなので、植物の枯れ行く川べりを黄色いイチョウを踏んで行き、長健寺へ。
八本腕の弁財天がご本尊という、「お参り・お願い事OK」なお寺。ちんまりとした山門がなかなか面白い形をしていて、これまたちんまりした境内に楓が赤く、ちんまりしてるけどちょっといい感じなお寺でした。蛙石の側の手水鉢で手を洗い、美味しい(本当に)お水を飲む。
帰りに駅でスタンプ押して、景品の「平成の京阪大鳥瞰図」をもらいました。なんてことはない、京阪の路線図をちょっと風雅な感じに描いてるだけでしたよ。
そして四時十五分の特急に乗り、伏見の地を後にしたのでした。
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